個人再生流れについて教えてください。 - ＮＰＯ法人全国国民生活支援センター神戸支店のブログ

個人再生流れについて教えてください。

個人再生とは、債務整理の方法の一つの手段の事を言います。
ようは、裁判所を通して、借金を整理する手続きの事です。

借金問題でのご相談を多々お受けいたしますが、やはり債務整理を考えていらっしゃる方は多いです。

・収入はあるが、支出（借金返済額）がそれを上回っている
・職場や夫、妻には、借金がある事を知られたくない
・住宅ローンの支払いが困難
・マイホーム等の財産を残したまま、整理をしたい
・借金の一本化を考えているのですが

など、ご相談者様が抱える借金問題は様々です。

では、様々な借金整理の方法はありますが、個人再生とはどういった方法なのか？どういった流れで進むのか？

個人再生流れ（１）
まずは、裁判所に申し立てを行う（書類の作成など）

※個人でも可能ですが、専門的な知識も必要になって来るので法律の専門家に依頼した方がよいでしょう

個人再生流れ（２）
債権の届出・調査・確定

債権者（借り入れ先）一覧、借り入れ額等を全て提出し、債務者は、所有する財産を全て裁判所に通知します。

個人再生流れ（３）
再生計画案の作成・提出
現状の収入、債務額や、資産（マイホームなど）の状況から、無理のない再生計画を立てる

個人再生流れ（４）
書面決議または、意見聴取
債務者が作成した再生計画案に同意するかどうかの債権者による決議を書面で行います。

個人再生流れ（５）
再生計画の認可決定
裁判所が認可の決定をして、それが確定することによって手続きが終了します。
住宅ローンがあるケースは、マイホームを残したまま借金の大幅減額が可能になります。

上記のような流れで、「個人再生」は行なわれます。

多額の借金が、家を売らずに圧縮出来るので、うれしい限りです。

ですが個人再生流れには、当然デメリットもあります。

個人再生流れデメリット（１）
・手続きにかかる期間が長い
半年近くの手続き期間を要し、更に原則３年間の返済期間に入ります。

個人再生流れデメリット（２）
・必ず返済計画通りに返済していかなくてはならない
減額されたとしても、最低でも３年は返済し続けていかなくてはいけません。

このように、個人再生の流れには専門家を介入させ手続きを行ったとしても、デメリットを引け目に感じ自己破産に切り替えられる事もあるでしょう。

個人再生流れの今回の記事を読んで、個人再生流れに関してきちんと把握しておく事はあなた自身が個人再生流れの問題に直面した時、その問題について知っておけば、ひょっとするとその個人再生流れの事にもスムーズに対応出来ると思います。

個人再生流れで分からない事があれば、私達が所属するＮＰＯ法人全国国民生活支援センター神戸支店にも相談してみてください。

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